Akiapola'au

読んだ本のメモ ネタバレは自衛してください

2023/10

10/1

京極夏彦『鉄鼠の檻』講談社文庫

拙僧が……殺めたのだ。
分厚さのわりにいままででいちばんシンプルというか、面白さの大半は禅宗の説明なきがする。むかし秋月龍珉とか読んでたの思い出しました。
魅力的な謎に(ミステリとしては)カスみたいな絵解き、が京極スタイルだと思っていたがそれで許せるのはそこにシリアスな背景とか常人には想像もつかない構図があるからであって
これだけ禅の奥行みたいなのを説明した後にこんな一発ネタみたいな動機と見立ての理由ではちょっと……興ざめではないですか? まあ、いいんですけど……
でも常信さんの憑物が落ちるところはすがすがしくてよかったね。3

10/2

ホセ・ドノソ『閉ざされた扉 ホセ・ドノソ全短編』水声社

面白かったのは「散歩」「サンテリセス」。サンテリセスはなんかオラシオ・キローガっぽい。ほんとか? いってて自信なくなってきた。 ドノソは短編で腕を上げて長編に挑戦して短篇には戻ってこなかったらしいが、まぁ長編の方が向いてそうだ。『別荘』しか読んだことないからよくわかんないけど。
しかしドノソの文章を読んでるとなんだか眠たいかんじがする、というのはつまらないという意味ではなくて、気温とか湿度とかなんか視界が悪そうなかんじとかそういう意味なのだが、これは南米に関してわたしが抱いている偏見の反映なのかドノソの文体がそもそもそうなのか……。

10/7

ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』集英社

うーん難しくてよくわからん。ここまで幽閉にこだわられるとなんか頭のなかが魍魎の匣になってきてしまう(さいきん読んだからだろ)。
最終的に縫い綴じられて物理的に自分自身のうちに密閉されてしまうムディートに、読み解かれることを拒否するこの小説そのものがオーバーラップする……みたいなことをいっておけばわかったようなかんじが出ると思いました!
個人的には唐突に賭博黙示録イネスが始まるところがウケた。頭のネジが二、三〇本まとめて飛んでしまった人間特有のユーモアがところどころにある。

10/13

エレン・ダトロウ編『穏やかな死者たち』東京創元社

シャーリイ・ジャクスンへのトリビュートのアンソロジー。しかしジャクスンって 60 年以上前に死んだ作家なんだね。日本ではさいきんなぜか新訳が相次いだのでぜんぜん現代作家(?)みたいなイメージだ。『壁の向こうへ続く道』面白かったです。
ダトロウは「ジャクスンっぽくしなくてもいいけどジャクスンのエッセンスを取り入れてね」みたいな注文を出したみたいだが、作者によってぜんぜん真に受け方が違う。あたりまえか。

M・リッカート「弔いの鳥」
看護師が殺した患者の葬式に出て遺族と話す話。
ツナ・パスタ・キャセロールにポテトチップを入れるライフハックがどれくらいアメリカ人にとってあるあるなのかよくわからないけどあんまりおいしそうではなさそう。3

エリザベス・ハンド「所有者直販物件」
子どものころ別荘地の別荘に勝手に入り込んでくつろぐのが好きだった少女が年取ってから友だち三人とまたひとの別荘に勝手に入り込む遊びをしたら友だちがひとり幽霊をみてくるってしまった話。
だれもいない別荘に勝手に入り込むけど奇妙に罪悪感とかはなくて落ち着いた感じがして……って前半部分はいいけどなんかそこからすごいふつうの洒落怖になってしまった。ハンドの小説ではいつも日光の光線が温かそうだ。3

ショーニン・マグワイア「深い森の中で――そこでは光が違う」
別れた夫がうんたらかんたら系。おもしろくない。2

カルメン・マリア・マチャード「百マイルと一マイル」
よくわからないがおおっ?とはなった。しかしこれが受け継がれるレズの意思とめざめみたいなかんじだとしたらあんまりおもしろくない。2

カッサンドラ・コー「穏やかな死者たち」
隣村で惨殺死体が出たので首長はロックダウンと物々交換を決める。村のなかの異分子があぶりだされ、村人の不道徳を指摘し、殺される。惨殺は止まらない。
「くじ」にコロナのロックダウンの経験を足してみました笑みたいな短篇。人がいっぱい死ぬのに(死ぬから?)筆致がギャグっぽくてウケるがオチまで読んでもとくに感心しなかった。3

ジョン・ランガン「生き物のようなもの」
魔女の三人娘が魔法のまねごとをしている。母親が現れた。臓器占いを見せてくれるらしい。
シンプルで怖い! ちなみに最後の行は日本語だとよく意味が分からないが原文をみると for なのでふつうに献辞だ。とつぜん五人目の登場人物が出てきたわけではない。
"Don't make me poison your food" はたぶんずっとお城で暮らしてるへのアリュージョン。4 1/2

カレン・ヒューラー「冥銭」
部屋の前に置かれていた見慣れないお金。使うと死者と再会できるらしい。不良になって死んでしまった息子を呼び出すが、最初こそ再会は喜ばしかったが、次第に息子の様子がおかしくなる。
面白い設定だけど趣旨をぜんぶ明記してしまう(われわれが買い戻したいのは死者への愛じゃなくて後悔だ)のが興ざめ。死者もどきが戻ってくるって話でなんでお金なんだろう。しかも降ってわいたお金。じぶんで稼いだお金をぜんぶ死者に会うために使っちゃうとかならまだわかるけど、降ってわいたお金を使って死者に会うってストーリーでお金にどんな意義があるんだ? そもそもこのお金は誰に払ったの? というわけで冥銭の存在感ってあんまこの小説でけっきょく大きいようには感じられない。しかし Money of the Dead を冥銭と訳すのはいい訳だけどふさわしい訳ではないのでは……?(冥銭は死者があの世で使うお金だから)2

ベンジャミン・パーシィ「鬼女」
死体の部分が流れ着く島にジャーナリストが取材に行く。昔この島に来たことがある気がする。遊んだことのある女の子を崖から突き落としたような気がする。島にはほんとに鬼女がいる。娘を生贄にしようとしてくる。
面白いがかなりサスペンス映画の脚本っぽい。4

ジョイス・キャロル・オーツ「ご自由にお持ちください」
毒親に虐待され、外に捨てられる。
短いよ~。その辺の凡百の被害者意識で書かれた小説にくらべるとオーツはむしろ加害者の心理のほうが詳しいのにわざわざ被害者側の目線で書いてるんじゃないか?みたいな突き放し方というか冷たさがあってやっぱり格の違いを感じますよね。「あなたはどこへ行くの どこから来たの」みたいなさ……。4

リチャード・キャドリー「パリへの旅」
夫と子どもを毒殺した罪悪感で壁のカビが顔に見えるとかそういうのは見飽きたなと思った。弱者男性クンが心中の相手を務めてくれるとこでちょっと予想外だけどなんでやねん笑となった。3

ポール・トレンブレイ「パーティー」
よくわからない。1

スティーヴン・グレアム・ジョーンズ「精錬所への道」
たしかにキングっぽい。『愛と青春の旅立ち』って主人公がマヨネーズ呼ばわりされてて友だちがいい感じのタイミングで自殺するやつだっけ?4

ジェフリー・フォード「柵の出入り口」
なンすかこれ? あとがきでは性自認がどうのこうのとかいってるがこれのどこにそんな深いテーマ性があるのか教えてほしい。仮にテーマが深かったとしても深くそのテーマをやってはいないだろ。3

ジェマ・ファイルズ「苦悩の梨」
べつに悪いってこともないけど……いじめられてるクラスでちょっと浮いてる女の子ふたりが魔術的なごっこあそびに魅かれて……みたいなの陳腐すぎてあくび出ちゃうよ。苦悩の梨は自傷のモチーフとして冒頭にちょっとでてきただけだったのでじっさいにだれかに使うとかしてほしかった。3

ジョシュ・マラーマン「晩餐」
変な設定、気の利いたツイスト、すがすがしいほどにジャクスンオマージュのオチでこういうのでいいんだよこういうのでと思った。ジェイムズ・サーバーの『すばらしい O』みたいですよね。でも頭のなかのはてなのブクマカたちが STEM 系を目指す女性が少ないのは脳の生得的な形質によるものか/社会的な偏見によるものかみたいな議論を始めてしまった。(最悪の感想)4

ジュヌヴィエーヴ・ヴァレンタイン「遅かれ早かれあなたの奥さんは……」
ひどすぎ。なんでこんなの載せちゃったの~。登場人物ぜんいん Elizabeth の愛称のバリエーション(リズとかリジーとかベスとか)なのは『鳥の巣』のパク……オマージュだろう。1

レアード・バロン「抜き足差し足」
ほんとに怖い。「後ろからワッと脅されること」という切り口で小説を書こうと思いついたのが常人にできることではない。いじめを描いたフィクションでは軽視されることの屈辱とかそういう社会的な嫌さが前面に出ていることが多いが、これはその前段階にある生物学的な恐怖をしっかり捕まえている。いやもうほんとに最後のシーンが怖い。5

ケリー・リンク「スキンダーのヴェール」
面白い。なんでですます調で訳したんだろう(どういう原文ならですます調で訳すんだろう)。家を預かるのとか不思議な住人が出てくるのは 'The Summer People' (ジャクスンの短篇じゃなくてリンクの同名の短篇のほうだ)と共通している。家を預かっているのに家主が現れてもなぜ家に入れてはいけないのか……というわりとリンクの小説ではあるあるななんか理解できないけど意味がありそうなよくわからない "ルール" だと思っていたものに今回はちゃっかり合理的(?)な説明がついてしまう。5

10/15

ジョルジュ・デュメジル『デュメジル・コレクション 2』ちくま学芸文庫

実質京極夏彦。

10/16

ガッサーン・カナファーニー『ハイファに戻って/太陽の男たち』河出文庫

カナファーニーのことを爆殺された人としてしか認識していなかったからなんとなく手に取って読み始めたらパレスチナの人で、なんかやたらタイムリーな選び方をした人みたいになってしまった。この前『砂漠の林檎』(イスラエル文学の短篇集)を読んだのでバランスをとったみたいな形にもなった(?)

「太陽の男たち」
『砂漠の林檎』に入ってる小説がどれもそんなに物語としては面白くなかったのにくらべて、カナファーニーはだんぜん筋が面白いのでびっくりした。E. M. フォースターにはサナダムシと呼ばれてしまいそうだが……。ことしの夏は命の危険を感じる暑さをわが国でも体験できたのでちょっとリアルに内部を想像してしまった。5

「悲しいオレンジの実る土地」
あの辺の土地ではリンゴとオレンジが名産なのだそうだ。3

「路傍の菓子パン」
これも話が面白い。井上ひさしとかが書いたといわれても信じてしまいそうだ。4

「盗まれたシャツ」
短篇のお手本みたいな結構ですな。4

「彼岸へ」
よくわからなかった。2

「戦闘の時」
よくわからないユーモア。ユーモアの感覚がいちばん翻訳しづらいというのはそう。3

「ハイファに戻って」
戦争で生後五ヶ月にして生き別れた息子と二十年ぶりに再会して……。controversial な小説なら controvert してしまったほうが潔いですね。しかしサラーフッディーンが十字軍のあとエルサレムにキリスト教徒の巡礼を許したみたいなやつも学生の頃は君主の度量を見せた美談だと思っていたがそういう単純な話でもないよねぇというようなことを思ったり。4

10/18

メアリイ・マッカーシイ『グループ』ハヤカワ文庫 NV

ヴァッサー女子大を出た 8 人の仲良し(というわけでもないが)グループの行く末。グループで初めて結婚を発表したケイの結婚式のシーンからはじまって彼女の葬式のシーンで終わる。恐慌後のアメリカの状況を活写しながら短篇を連ねるような形で話が進む。
たぶん六年ぶりくらいに読んだ。やっぱり傑作だ~。ゆるくつながりのある短篇の寄せ集めなので構成の美!みたいなのを気にする向きにはあんまりかもだが、三〇年代アメリカのモラハラ、稼げない旦那、不倫、貞操、階級意識、女性の社会進出、不倫(2)、理解のある彼くん、精神病、母乳派対ミルク派、同性愛差別とおよそあらゆるトピックを総花的にやってるのでむしろこういう構成の方がいいんじゃないかと思った。ていうかこのすべてがひとりの主人公に降りかかったら爆発してしまうだろ。
こうやって要素を挙げてまた社会派被害者意識小説か~そんなの読みたくないよと思われてしまうと困るのだが、マッカーシイはわかりやすい悪の加害者を用意して抑圧を描いて告発(笑)とかスカッとジャパンとかやることにはまったく興味がなく、頭が良すぎるせいだと思うけど関係者全員バカで人間的に弱いということを書いてしまうのでかえって党派性に寄りかかりたい向きには不満が出るかもしれない。
で、なんとこのなかで一番おもしろいのは母乳派対ミルク派の章である。マッカーシイ先生! 人類は 2023 年になってもまったくおなじところで躓いております――

10/21

ホセ・カサノヴァ『近代世界の公共宗教』ちくま学芸文庫

近代世界では私事化したかと思われた宗教であったがそうでもなく公共空間に出てきてるよねという話。
アメリカのカトリックが命の絶対的価値を唱えて中絶反対を擁護しているが、そもそもカトリックは一貫して正しい戦争論も擁護していたように
状況によっては許される殺人もあると考えているのだから一貫性はないという話で、まぁそれはたしかにと思った。
だったら戦争も否定すればいいだけなのでは?

10/22

米澤穂信『可燃物』文藝春秋

「崖の下」
見つからない凶器もので、凶器は結局骨折して飛び出した骨
動機はほのめかされているとおり母の交通事故の原因となったこと。
犯人以外のメンバーは目くらましにもなっていない。
というわけで謎は凶器の点だけ。微妙~。2

「ねむけ」
強盗事件の容疑者が起こした交通事故、目撃者四人は容疑者が赤信号を無視したとの証言で一致している。
しかし不自然に一致しすぎている。
証言者たちはみなその時間居眠りをしていて、それを隠すために目撃したと偽証した。
タイトルでネタバレしてて意外性が……話自体は面白い。3

「命の恩」
自殺を他殺に見せかけるために縊死死体をバラバラにし、首以外の部分を人目に付くように遺棄する。
過去に命を助けられた恩があるため殺人者の汚名を被った。
娘の話が出てくるから一回は金銭的な恨みではなく、恩を着せて娘と被害者の息子を結婚させようとされたことへの報復か?と思わせるのが上手。
とはいえ解剖で自殺(縊死)か他殺かってわからないもんだろうか。損壊されてたらわからないか。4

「可燃物」
可燃ゴミばかりに火を付ける放火魔。
可燃ゴミは生ゴミを含み燃えづらい。
天気の悪い日を選んで放火している。
火勢が強くならないように放火して火の用心を呼びかけたかった。
うーん、可燃物が燃えにくいという皮肉くらい。2

「本物か」
ファミレスで立てこもり事件発生。犯人は拳銃と思しきものを所持。
という意味の「本物か?」と
「犯人は本物か?」というダブルミーニング。
立てこもりものというより誘拐ものでよくあるシチュエーションだが、わりと凝った感じがして悪くない。4

10/23

アーシュラ・K. ル・グィン『世界の合言葉は森』ハヤカワ文庫 SF

「世界の合言葉は森」
ドン大佐とドン・デイビッドソン大尉が出てくるのでややこしいが前者は Dongh で後者は Don. ていうかドナルド・デイヴィッドソンにうらみでもあるのか、この名前は……?
森が生い茂るその惑星には人類が百万年前に持ち込んだ生態系が独自に発展していた。そこでは人類はすでに絶滅していたが、類人猿から進化したクリーチーと呼ばれる知的生命体が独自の文化を築いていた。百万年ぶりにその惑星を訪れた人類はいまや本国では希少品となっている木材を伐採しまくるしクリーチーを奴隷化しまくる。
クリーチーは愚鈍だし殺人を知らないしということで植民地経営はとくに波風なくやっていたが、あるときドン・デイビッドソンがある奴隷のクリーチーを犯して殺してしまう。
それがきっかけでクリーチーが反乱を起こし、数で圧倒される人類はあっさりと負けてしまう。
こうして不可侵を勝ち取ったクリーチー――アースシー人ではあったが、人類によってもたらされた殺人という文化はきっと殺しを知らなかったアースシー人を不可逆に変えてしまった。

素朴すぎていまやもうあんまりおもしろくない。反戦、反植民地、反搾取、(ヨーロッパ系白人男性の!)有害な男性性、毛の生えた緑色のエイリアン、性的な価値しか持たない人間のメスと政治を司るエイリアンのメス、現地民と友好を深める人類学者(クローバー家の面目躍如!)、というわけで。設定にひねりもなければ物語上の正義に葛藤もない。ル・グィンは所与の正解をエキゾチックな惑星というスクリーンで上映するだけだ。プロットは単線的で登場人物たちは平板。夏休みにみる映画のストーリーだったらこれでもいいかもしれないが。
植民地支配や搾取が悪いという構図のもとで作られたお話なら植民地支配や搾取って悪いんだな~という感情を読者にもたらすわけではないなというかんじ。マーティンの「七たび戒めん、人を殺めるなかれと」とかああいうやつのほうがディテールそのものに楽しさ(かなり暗い楽しさだが)があってよかった。『輝くもの天より墜ち』とかでもプロット上のアイロニーのおかげでダミエム人になんてことしやがる……許せねえ!ってなるわけだが、ル・グィンの書く悲惨さには迫真なところがあんまりない。

しかしこういうのを読んで現実世界のたとえばベトナム戦争だとかなんだかに思いを馳せて「考えさせられた」になっちゃうひとは現実世界の戦争そのものをみたほうがよい。現実世界の戦争をみたほうが悲惨さはよく伝わる。たかが現実世界程度のことを考えるのにわざわざフィクションが必要だとおもったことがあんまりない。
ル・グィン先生のやりたいことは歴史ものとかでもじゅうぶん書けるというかそっちのほうが自動的に迫真さが出てよいようなきもするが
アンシブルとか夢見を使いたいからやっぱり SF なわけで、でもアンシブルとかこの小説にどのくらい意味あったんですかね。アンシブルすぐ壊されちゃうし。2

ていうか『死者の代弁者』ってわりと素直にル・グィンの衣鉢を継いで発展させていたんですね。さすがにカードに軍配が上がりますが、カードはカードでたまにお説教欲が抑えられなくなるのがな。

「アオサギの眼」
表題作に比べるとファルコの造形は単純ではないしレヴの価値観も手放しで称賛されているわけでもないしでましに思える。でも植民地的収奪も非暴力の抵抗もどちらも争いというステージに乗っちゃってる時点ではおなじだよね! 逃げ出しちゃえばいーじゃん! みたいなのは……
アメリカさんは居住可能な土地がようけあってうらやましおすなあ~。

10/24

ピーター・ワッツ『巨星』創元 SF 文庫

ワッツってネットで人気だしおもしろいのかな~とおもって読んでみたけどあんまりおもしろくなかった。哲学的 SF より哲学のほうがおもしろいといういつものやつ。自由意志や意識の話を SF でされておもしろかったことがぜんぜんない。うーん、長編を読むことはないカモ……。

10/29

ウラジーミル・ナボコフ『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』講談社文芸文庫

なんかナボコフもあんまりよむと飽きてくるな。また亡命ロシア人の自伝的長編ですかぁ? 偉業と似たような教授とか出てくるしさ……。